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リアル港区おじさん&港区女子を探せ! 東カレのフェスに潜入

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富裕層のライフスタイルやグルメ情報を扱うメディアの「東京カレンダー」は12月2日、ウェブで毎週金曜日に配信している人気コンテンツ「港区おじさん」のファン向けイベントを開催した。

 「港区おじさん」は、毎夜西麻布界隈に集まる、金と時間を持て余した“港区おじさん”と、男を踏み台にのし上がる自称モデルなどの“港区女子”のあるあるネタを揶揄する内容から始まった動画ドラマ。今では主人公の港区おじさん“船田さん”と彼の下に集まる仲間たちが展開する東京サクセスストーリーとして幅広いファンをつかみ、動画の総再生回数は4000万回を超えたという。

 今年5月に2日間にわたって開催したファンミーティングには計600人が参加。有料イベントであるにもかかわらず約3000人の応募が殺到し、抽選で外れたファンもいたほどだった。今回は“フェスティバル”と称して1日の中で3つのイベントを開催。午前中には“港区おじさん”に出演する登場人物が港区初のマラソン大会「MINATOシティーハーフマラソン2018」に参加した。「港区おじさん」でも登場人物がマラソンに参加するまでストーリーが展開されており、その内容と連動した企画となった。さらに午後には同コンテンツを初めて映画化した「港区おじさんTHE MOVIE」の上映会をTOHOシネマズ六本木で開催。一部のシーンをあえて収録せず、上映中の会場で登場人物が総出演してその部分を演じるという、映像と現実を融合させたサプライズ演出はファンを歓喜させた。さらに夜にはファンミーティングを開催。5月に開催したファンミーティングよりも登場したキャストの数が増えたり、リアルタイムのアンケート投票が新たに行われたりするなど、パワーアップしたコンテンツで来場者を楽しませた。

 今回のイベントには延べ850人のファンが集結。参加者層はドラマに登場するような“港区おじさん”や“港区女子”以外にも純粋に「港区おじさん」の世界観やドラマのファンだという男女も多く、年齢層も幅広い。このためだけに地方から上京したファンや、5月のイベントにも参加していたファンが多数集まった。特にフェスティバルを締めくくる夜のファンミーティングにはドレスアップした男女が集い、シャンパンやイタリアビールを片手に出演者と会話を楽しむファンであふれかえった。

セレクトショップで200万円オーバーの時計は売れるのか?

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個性的な商品が多いスイスのラグジュアリー・ウオッチブランド「ロマン・ジェローム(ROMAIN JEROME)」が9月、エストネーション(ESTNATION)の大阪店と六本木ヒルズ店でポップアップストアをオープンする。200万円超えの時計がセレクトショップ内でわずか数日間だけ開く期間限定店で売れるのか、注目だ。

 同ブランドの定番は、人類の月面着陸を表現すべく素材にアポロ11号の船体を利用した“ムーンインベーダー”シリーズなどだが、ポップアップストアでは、任天堂やタイトーコーポレーション、バンダイナムコとコラボレーションした遊び心溢れる商品にフォーカス。ゲーム文化の礎を築いたTVゲーム「ドンキーコング(DONKEY KONG)」の世界を文字盤に収めた“RJ × ドンキーコング”(世界限定81本、214万円)や、スペースインベーダーやパックマンとコラボレーションした時計などを集める。

 「ロマン・ジェローム」のディストリビューターを務めるオールージュの下山征人・代表は、「売れるメドはついている」と自信をのぞかせる。エストネーションは、年間1億円以上を販売するスタッフから一度に数百万円の買い物を楽しむ顧客がいるほど富裕層を囲い込んでおり、特に六本木ヒルズ店はレジデンスの住民や隣接のホテル「グランド ハイアット 東京(GRAND HYATT 東京)」の宿泊客の利用も多い。オールージュとエストネーションはすでにエース販売員を通じて上顧客へのアプローチを開始しており、反応は上々だ。加えて今回はファッション性の高い商品を厳選。期間中はオールージュのスタッフも店頭に立ち、高額時計を売るのにふさわしい接客体制を整える。さらに六本木ヒルズ店でのポップアップ期間中は、メンバーズカードへのポイント還元率が通常よりも高い時期。200万円オーバーの高額品だからこそ、還元率のアップは顧客の背中を強く押すきっかけになりそうだ。

 下山代表は、「『ロマン・ジェローム』の時計は、そもそも時計専門店よりセレクトショップの方が向いている」と話す。パリではコレット(COLETTE)でも実績のある「ロマン・ジェローム」のポップアップが日本でも成功すれば、ビンテージをそろえたフェアしか選択肢のなかったセレクトショップでの時計の売り方が変化するかもしれない。